「台所から、水があふれてきてるんです!!今日は日曜日で、夜遅いけど今すぐ来てもらえます?」
と、昨日午後11時過ぎにご依頼を頂きました。
マンションの玄関に到着してみると、玄関ドアの下からも水がしみでてきています。
流し台の下を除いてみると、水を流してないのに、排水管から水があふれています。
このお客様の家は5階建てマンションの一階部分にありますが、どうやら、どこか上の階の方がお風呂や台所を使ったときの排水が逆流している様子です。
今回は排水管の中に詰まりの原因があることが考えられましたので「トーラー」と呼ばれている詰まり除去機具を使い、つまりをとることにしました。
流し台の中を汚れないようにして作業開始です。
作業をして行くとワイヤーの先端が固いものにあたりました。
先端は直接確認できるわけではないのですが、長年の経験で詰まりの原因は油のようです。
皿や、フライパンについた油は洗剤と一緒に排水管の中に流れていきますが、排水管の中で固まってしまうことがあります。
作業すること約30分、どうやら詰まりは向けたようです。ひとまず安心です。
その後、外のマスを点検してみると、
なにやらすごいことになっていました。この写真で白く写っているものは、油が冷えて固まったものです。
今回のつまりの原因はこのマスに来るまでの管内で油が固まって、こぶ状になり詰まったものだと考えられます。
このままだと外の排水管も詰まったしまいそうだったので、マスを掃除しました。
油を回収したら、大きいレジ袋に約3個分ありました。
確認のため、台所やお風呂から水を流しちゃんと流れるのを確認して終了です。
集合住宅ではどうしても管理されている会社に任せっぱなしになってしまいがちな場所ですが、一戸建てに住まわれている方は一年に何回かは下水のふたを開けて油などの固まりがないか確認してみることをお勧めします。
フライパンや皿についた油は新聞紙やキッチンペーパーでふき取ってから洗うように心がけてください。(ふき取った紙は自治体の指示に従って廃棄してください)
一滴の油を自然界に影響のないまでに分解するのには浴槽20杯分の水が必要になると言われています。
皆さんの家の排水管は海への入り口です。
環境破壊が叫ばれている今、環境にやさしい人になれたらいいですね。