2008-06-24 UP
水が抜けてしまうというのは、底の黒いゴム製品の不具合です。この黒いゴムは正式には「フロートバルブ」と呼ばれています。これがどういう不具合を起こしているのかというと、下の写真のように溶けてしまっています。
触ると、手にはゴムがべっとりついてきます。10年以上水につかりっぱなしなので劣化してしまっています。
手触りはぶよぶよしています。
新しいフロートバルブは、こんな感じです。
手触りもしっかりしています。
これを取り替えるだけで、このお客様のトイレは元通りに使えるようになりました。
金属のクサリ状のものが見えると思いますがこのクサリがどこかに引っかかってしまって水が止まらないというときもありますが、今回はゴムの劣化が原因でした。
(タンクの底にガラス球が見えますが、小さな異物が引っかかって水が止まらないということもよくあります。
また水漏れの原因になるといけないので、ちゃんと回収しております)
上の写真はTOTO製のタンク内部品ですが、INAX製のタンクには丸型のフロートバルブが使われています。
同じ役割に使われている部品ですが、形は違います。互換性は全くありません。
最新式のトイレではこういう形のフロートバルブは使われていませんが、まだまだ修理部品として出番の多い部品です。
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